2024/05/19
のどに鼻水が流れ、気になって仕方がない・・・
そんなあなたは「後鼻漏」の可能性があります。
あまり知られていない症状ですが、鼻の病気に悩む方に、発症しやすいため要注意! そこで今回は「後鼻漏」についてお話していきましょう。
鼻水の流れと働き
鼻腔、副鼻腔から分泌される鼻水は一日に2~4リットルと言われており、分泌される鼻水は通常では違和感なくのどに流れていきます。また、鼻腔内には「線毛機能」があり、粘液に付着した異物(花粉、ハウスダスト、細菌、ウイルス等)を排除する働きがあります。ところが、鼻腔内の粘液が少なく乾燥したり、線毛機能が低下すると、細菌やウイルス感染を起こしやすくなるため、花粉に対しても過敏になってしまうのです。
後鼻漏とは・・・
後鼻漏とは鼻の病気が原因となり鼻水の量の増加、粘りのある鼻水が溜まる等の症状により、のどに鼻水が流れる時に違和感を来す症状です。鼻の病気が進行すると、鼻腔内粘膜の腫れが強くなり、鼻をかんでも鼻水が出にくく、のどに流れ込んで口から吐き出すか、飲みこみ続けるしかありません。
後鼻漏は鼻の不快感を生じさせるだけでなく、咳・痰の原因や睡眠の妨げになってしまい、生活に支障をきたすこともあります。
後鼻漏をきたす主な病気
後鼻漏は下記の通り、主に鼻腔・副鼻腔の病気によって起こってきます。
慢性副鼻腔炎
慢性化膿性副鼻腔炎(蓄膿症)
後鼻漏は主要症状の一つであり、他にも化膿し色のついた鼻水、鼻づまり、頭重、頬部の痛みがなどの症状が現れます。風邪やインフルエンザをきっかけに発症することが多いため、特に免疫の低下する寒い時期は注意が必要です。
好酸球性副鼻腔炎
好酸球は白血球の一種で、アレルギーを起こした際に増える細胞です。好酸球性副鼻腔炎は、この好酸球が副鼻腔に集まって起きる疾患で、2015年には指定難病となっています。症状としては糊のような粘りのある鼻水や目の奥の痛みがあり、鼻茸(鼻ポリープ)が出来やすく嗅覚障害を引き起こします。
アレルギー性鼻炎
多くはハウスダストや花粉などに過敏に反応して、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が現れます。水様性の鼻水の分泌量が増加することにより、後鼻漏を起こしやすくなってしまいます。
血管運動性鼻炎
温かい食べ物を食べている時や気温の寒暖差で鼻の自律神経に異常が起こり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が現れます。
この他、加齢に伴って起こる後鼻漏もあります。これは歳とともに鼻腔内の粘膜が乾燥しやすく、線毛機能が衰えるため、粘性の高くなった鼻水がのどの辺りに付着することで起こるもので、高齢者に多い後鼻漏です。このような場合、加湿器を使って湿度を高めることが有効な対策とされています。
病院での治療法
後鼻漏の治療としては、原因となる鼻の疾患に対する治療が中心となります。
治療は、あくまでも症状を緩和し、鼻の通りをよくするものであり、症状の再燃が見られる場合もあります。
- 薬物療法
炎症やアレルギーを抑える目的で抗生剤、ステロイド薬、抗アレルギー薬を服用します。
- 局所療法
鼻腔・副鼻腔内を洗浄し、抗生剤やステロイド薬を吸入します。
- 手術
鼻腔内に鼻茸がある場合に検討され、内視鏡を用いて鼻茸や粘膜を切除する手術や、
鼻腔と副鼻腔をつなぐ孔を広くする手術があります。
ホノミ漢方における対策
ホノミ漢方には、後鼻漏の症状をはじめ、原因となる鼻の病気を改善する薬に「ホノミビスキン」「ホノビエン錠deux」があります。
ホノミビスキンの構成生薬
ホノミビスキンは、鼻腔内アレルギーを鎮め、排膿を促し、副鼻腔炎に伴う随伴症状(鼻水・鼻づまり、頭痛・頭重)を改善する10種類の生薬で構成されています。
主に慢性副鼻腔炎に使うお薬です。ホノミビスキンの詳しい内容はこちら
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ホノビエン錠deuxの構成生薬
ホノビエン錠deuxは、アレルギーを起こす体質を改善する生薬成分6種類に加え、アレルギー症状を抑える西洋薬成分を配合したお薬です。
主にアレルギー性鼻炎の改善に使います。ホノビエン錠deuxの詳しい内容はこちら
これらのお薬は、体質や病状を考えて正しく服用することが大切ですので、服用に際しては、ホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店の先生とよくご相談ください。
日常生活における注意
後鼻漏の原因となる鼻の病気は生活習慣と密接な関係があるため、日常生活の中での養生が大切になります。お薬の服用と併せて、次のようなことに注意しましょう。
1)花粉・ハウスダスト対策
花粉やハウスダストはアレルギー性鼻炎の原因になるため、外出時はマスクやメガネを着けて花粉症対策をしましょう。また、ダニやホコリといったハウスダストを溜めないよう、こまめな掃除や空気清浄器を活用することも有効です。
2)胃腸を大切にバランスの良い食事を
漢方の考え方の一つ「陰陽五行説」では、鼻と胃は深い関係があるとされています。そのため暴飲暴食や冷たい物の摂りすぎは禁物です。
3)ストレスを溜めない
鼻の病気にはストレスも重大な要因となります。ストレスを解消するには、趣味や娯楽の時間を作ったり、質の良い睡眠をとるようにしましょう。また、就寝と起床の時間を守った生活リズムを保つことも大切です。
4)適度に運動する
鼻閉はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎により、鼻粘膜がうっ血し、腫れている時に起こります。適度に身体を動かすことで、身体全体の血行が良くなり、鼻づまりの改善に効果があります。