「いつの間にか、首がザラザラしている・・・」
「年をとってから、身体に黒いブツブツが・・・」
顔や首など身体の目立つ場所にいぼが出来ると気になってしまい、なかなか治らず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか・・・?
そこで今回は、『いぼ』をテーマに、いぼの出来る仕組みとその対策についてお話しすることにしましょう。
いぼの種類
「いぼ」とは、皮膚が盛り上がった「できもの」のことで、別名「疣贅(ゆうぜい)」と呼びます。皮膚は数種類の細胞で構成されていますが、「いぼ」はこのうち角化細胞(皮膚の表面にある角層をつくる細胞)が増殖して出来たものです。
「いぼ」には、ウイルス感染による「ウイルス性」と、加齢や紫外線によって生じる「老人性」の2つのタイプがあり、それぞれに次のような種類のいぼがあります。
いぼが出来る仕組み
1.ウイルス性
ウイルス性のいぼは、次のような仕組みで起こります。
①皮膚表面に傷口があると、そこからウイルスが侵入する。
②基底細胞に感染すると、そこで作られる角化細胞が活性化して増殖する。
③皮膚の細胞が表面に向かって押し上げられ、病変(いぼ)を形作る。
※ウイルス性のいぼは、傷だけでなく、肌荒れやアトピー性皮膚炎、ひげそり跡など、皮膚のバリア機能が低下している人に多く見られます。
2.老人性
太陽光から発せられる紫外線を浴びると、表皮の基底細胞にあるメラノサイトによってメラニンが生成されます。これはメラニン色素を含む表皮細胞でバリアを形成し、皮膚細胞が紫外線のダメージを受けないようにするためです。こうすることで、紫外線によるDNAの破壊を未然に防いでいるのです。
つまり、メラニン色素は肌トラブルや病気を防ぐために無くてはならないものといえます。
しかし、新陳代謝が低下するにつれ、このメラニンの排泄がうまくいかなくなると、老人性のいぼが出来てしまいます。
病院での治療
最も一般的な治療法は、「凍結療法」です。これは液体窒素を含ませた綿棒をいぼに当て、凍らせて落とす方法です。
ただ、治療時間も5分程度と気軽に受けられる反面、色素沈着を起こすケースもあり、顔などの目立つ部位のいぼの除去には向かないこともあるようです。
また根本治療ではないため再発のリスクがあります。
その他の治療として、「レーザー治療」や「サリチル酸の塗り薬などもあります。
ホノミ漢方における対策
いぼは、古くからハトムギを使って治療が行われてきました。
ホノミ漢方には、このハトムギの種子を使った生薬「薏苡仁(ヨクイニン)」を中心に炎症を鎮める甘草を加えた「コイクラセリド錠」があります。
薏苡仁(ヨクイニン)
肌の新陳代謝を良くして、いぼを治す
甘草(カンゾウ)
患部の炎症を鎮める
コイクラセリド錠は、いぼの他に、肌荒れも改善してくれます。
コイクラセリド錠をのんで、肌がきれいになれば、その名のとおり“恋して暮らせる”自信がつきます!
このお薬は、体質や病状を考えて正しく服用することが大切です。薏苡仁はウイルス性のイボを中心に用いられますので、服用に際しては、コイクラセリド錠など、ホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店の先生とよくご相談ください。
日常生活における注意
いぼを治すためには、お薬の服用と併せて、日常生活の中で次のようなことに注意しましょう。
1)皮膚の保湿
皮膚のバリア機能が低下すると、ウイルスに感染しやすくなります。
傷や肌荒れ、ひげそり跡、アトピー性皮膚炎などがあると、バリア機能が低下するので、普段から保湿して肌を守りましょう。2)日焼けに注意
老人性いぼは紫外線が原因となって起こります。
外出するときは、日傘をさす、こまめに日焼け止めを塗るなどして、紫外線によるダメージを減らしましょう。
3)ストレスをため込まない
ストレスは身体の免疫力を低下させます。免疫が下がれば、皮膚のバリア機能も落ちるため、ストレスをためこまないことが大切です。趣味の時間や適度な運動など自分に合った気分転換法を生活の中に取り入れてみましょう。
4)睡眠の質を上げる
睡眠不足は肌のターンオーバーを乱す原因となります。仕事や家事で忙しくて睡眠時間を確保できないと悩んでいる方には、ぬるめのお風呂にゆっくりつかる、就寝1時間前にはテレビやパソコンを見ないなど、少ない時間でも良質な睡眠を得る工夫が必要です。