花粉症と治療薬 (ホノミ漢方#7鼻病体質)

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花粉症と治療薬


近年では、医療用からシフトしたスイッチOTCと呼ばれる一般用医薬品として、 数々の鼻炎薬が登場し、テレビCMでも注目を集めています。
そこで、今月は『花粉症と治療薬』についてお話しすることにしましょう。

花粉症の発症ステップと主な症状

花粉症は、特定の植物の花粉に繰り返し接触することで、その花粉を身体が異物(アレルゲン)と認識し、過剰な防御反応を引き起こすアレルギー疾患です。花粉症は、次のステップで発症します。

花粉症の発症ステップ

② IgE抗体が、鼻や目の粘膜にある肥満細胞に結合する。

③ 再び体内に侵入した花粉が、肥満細胞に結合したIgE抗体と結合すると、肥満細胞から化学伝達物質 (ヒスタミン等)が放出される。

④ 化学伝達物質が、花粉を身体から排除しようとして、花粉症の症状が起こる。

主な症状

花粉症では、代表的な次のアレルギー性鼻炎の症状の他、目の痒み、肌あれ、喉のイガイガ感等を起こすことがあります。

くしゃみ

鼻水

鼻づまり

鼻粘膜には、自律神経(交感神経と副交感神経)が分布していて、血管に流れる血液の量を調節したり、鼻の分泌腺からの分泌を調節しています。鼻粘膜には知覚神経もあり、知覚神経が肥満細胞から出されるヒスタミンの刺激を受けると、くしゃみが起こります。また、このヒスタミンによる知覚神経への刺激が、分泌腺からの分泌をコントロールする副交感神経に及ぶと、分泌腺からの分泌が盛んになり鼻水が出る様になります。さらに、ヒスタミンは鼻粘膜の血管にも作用して、血管の拡張や血液の循環障害を起こすことで鼻粘膜を腫らすため、鼻づまりが起こります。肥満細胞から放出される化学伝達物質には、ロイコトリエン等もあり、これらも鼻水や鼻づまりを引き起こす原因になっています。

現代医学の治療は…


抗ヒスタミン薬は、大きく次の様なタイプに分けられ、市販の鼻炎薬にも配合されています。

分類 第1世代 抗ヒスタミン薬 第2世代 抗ヒスタミン薬
主な成分
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • クレマスチンフマル酸塩 等
  • 塩酸アゼラスチン
  • ケトチフェンフマル酸塩
  • エピナスチン塩酸塩
  • フェキソフェナジン塩酸塩
  • セチリジン塩酸塩 等
作用 肥満細胞から放出されたヒスタミンが神経や血管のヒスタミン受容体に結合しない様、先回りしてブロックするタイプです。 第1世代の抗ヒスタミン作用に加えて、主に肥満細胞の細胞膜を強くしてヒスタミン等を放出し難くする「抗アレルギー作用」を併せ持っています。
特徴
  • ヒスタミン受容体をブロックし、くしゃみ、鼻水に効果があります。
  • 第2世代より即効性が高い。
  • 眠気を感じることがあるため、車を運転する人は注意が必要です。
  • 放出された化学伝達物質をブロックするのではなく、放出そのものを抑えるため、予防的効果が期待できます。
  • 効果が長く持続します。
  • 第1世代に比べ、眠気の副作用が少ない。
  • 効果が出るまで時間がかかるため、花粉飛散の2週間前から服用を開始し、シーズン中は継続する必要があります。
  • 副作用に「肝機能障害」がある成分もあり、代謝機能が落ちた高齢者には注意。

花粉症と治療薬 Check 市販の鼻炎薬に多いタイプは??

主な市販の鼻炎薬は、第1世代抗ヒスタミン薬に、血管を収縮させて鼻粘膜の腫れを緩和する交感神経刺激薬(プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩等)と鼻水を止める副交感神経遮断薬(ベラドンナ総アルカロイド等)を組み合わせた鼻炎薬が一般的です。しかし、次の注意も知って、自分に合ったお薬を選ぶことが大切です。

交感神経刺激薬の注意
副交感神経遮断薬の注意 

漢方では…

「花粉症」の効能があることから、花粉症の治療に小青竜湯が使われることがあります。
ところが、小青竜湯には、上記の「交感神経刺激薬」と同じ様に働くエフェドリンという成分を含む「麻黄」という生薬が配合されています。

麻黄は、交感神経を刺激して、鼻水や鼻づまりを鎮める効果がありますが…、「心臓の弱い人、血圧が高い人、胃弱者、虚弱者」に注意が必要ということもお忘れなく!
小青竜湯は、胃・心臓等が弱い人に向かない漢方薬なのです。

ホノミ漢方では…

こうした一般の花粉症対策を踏まえ、より安心で即効性のあるアレルギー性鼻炎対策を考えますと…、漢方薬と西洋薬の利点を上手く取り入れる方法もあります。


ホノビエン錠deux(ドゥ)」があります!

ホノビエン錠deuxは…

  • アレルギー反応を抑制する … サイシン、カンゾウ
  • 血行を盛んにして、鼻粘膜のうっ血や化膿からの症状を改善する … ケイガイ、ビャクシ
  • 鼻の塞がりを取る … シンイ
  • 自律神経の働きを盛んにする … ショウキョウ
  • アレルギー性鼻炎の原因となるヒスタミンを抑える … d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン剤による眠気防止に、カフェインも配合しています)

の8種類の成分の働きを活かしたお薬です。

『花粉症』を予防するための養生法

1)アレルゲンとの接触を避けましょう!

・ アレルゲンとなる花粉を避ける日常生活を意識しましょう。

  • 外出時は…

    – 外出する前に、マスクやメガネを着用する。
    – 家に入る前に花粉を払い落す。
    – 帰宅後は、手洗い・洗顔・うがいを!
  • 屋内では…
    – 洗濯物は、なるべく屋内に干す。
    – 部屋を乾燥させない様にする。
  • ストレスや睡眠不足は、身体が異物を取り除く防御機能を下げてしまいます。
  • 趣味を楽しみストレスを解消すること、十分な睡眠で体力を蓄えることが大切です。
  • 漢方の「 陰陽五行説(いんようごぎょうせつ) 」という考え方によりますと、鼻と胃は密接に関係していて、鼻の病気を治すためには、胃を整えることが大切とされています。
  • 暴飲暴食等、胃に負担がかかる食習慣は、避けましょう。

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