2024/05/19
「肩こり」は、厚生労働省による国民生活基礎調査の「気になる症状」のランキングにおいて、女性1位、男性2位に挙げられています。
石でも乗せているかのようにズーンと重く、岩のようにガチガチにこり固まった「肩こり」、また、ズキズキ、ジンジンする「肩の痛み」など、多くの方が「肩の不快な症状」に悩まされています。
そこで今回は、この「肩こり・肩の痛み」についてお話ししましょう。
肩こりについて
「肩こり」は、肩関節の周囲の筋肉に過度の負荷がかかったり、血行が悪くなることによって起こります。中でも、僧帽筋という筋肉(首から肩、背中にかけて存在する大きな筋肉)が肩こりの原因になりやすいのです。
姿勢の悪い状態が続くと、重い頭を支えるために僧帽筋に負担がかかり続け、疲労し硬くなります。そして、筋肉が硬くなると、血管が圧迫されて血流が悪くなり、筋肉への酸素や栄養の供給が不足するため、酸欠や栄養不足を起こし、筋肉がさらに硬くなるといった悪循環に陥ってしまいます。頑固な肩こりの背景には、このような負のスパイラルが存在しているのです。
「肩こり」は「首から肩にかけての痛み」を感じる場合もありますが、「肩から腕の外側にかけての痛み」や「夜も眠れないほどの痛み」を感じる場合は、肩こり以外の病気の可能性があります。次に、そのような「肩の痛みを起こす病気」について見ていきましょう。 |
肩の痛みを起こす主な病気
肩の痛みの原因はさまざまありますが、今回は主に3つの病気についてご紹介します。
肩の痛みを起こす主な病気
肩の痛みの原因はさまざまありますが、今回は主に3つの病気についてご紹介します。
|
五十肩 |
腱板断裂 |
石灰沈着性 |
---|---|---|---|
肩関節の |
肩関節周辺の組織(腱や関節包)に小さな断裂や炎症が起こる |
加齢や肩の酷使または怪我等により、腱が擦り切れて孔が開き、腱の一部または全部が切れる |
肩関節周辺に石灰(カルシウム)が沈着し、その石灰を異物とみなして排除するために強い炎症が生じる |
割合* |
50% |
20~30% |
3% |
好発年齢 |
50代 |
60代以降 |
40~50代 |
特徴 |
拘縮(肩が動かしにくくなる症状)が起きる |
利き腕に多い |
女性に多い |
痛み |
突然の激しい痛み、肩から腕の外側にかけて起こる痛み、腕を動かすと起こる痛み、夜も眠れないほどの痛み |
*肩の痛みの原因における割合
病院での治療
肩こり
肩こりに対する治療としては、運動療法、血行を促進する温熱療法、筋弛緩薬の内服、消炎鎮痛薬の内服や外用が行われます。
肩の痛み
次に、肩の痛みを起こす原因となる疾患に対する病院での治療についてご紹介します。
共通する基本的な治療法として、痛みや炎症の激しい急性期においては「消炎鎮痛薬」の内服や外用、「局所麻酔剤」「ステロイド剤」などの注射薬を用いて消炎鎮痛し、安静に努めます。
〇 五十肩
慢性期に入ると痛みは和らぐものの、肩の拘縮(可動域の制限)が出てくるため、消炎鎮痛薬を急性期より減らした量で服用し、痛みの出ない範囲で運動療法を開始します。
さらに、痛みがほとんどなくなる回復期に入ると、積極的に運動療法を行い、できる限り肩の拘縮が残らないようにします。
〇 腱板断裂
薬物療法で肩の痛みが落ち着いてくると、運動療法を開始して残っている腱板を鍛え、肩関節の機能改善を目指します。ただし、痛みが治まった場合でも、断裂した腱板が修復されたわけではないため、負荷のかけすぎには注意が必要です。
また、薬物療法の開始後3カ月を経過しても痛みが治まらない場合や、運動療法を行っても肩関節の機能が改善しない場合等には、腱板を修復する手術が検討されます。
〇 石灰沈着性肩関節周囲炎
石灰が沈着し始めた頃であれば、注射器で液状の石灰を吸引することもあります。このような治療や薬物療法で肩の痛みが落ち着いてくると、肩に負担をかけない運動療法により、石灰の沈着により痛んだ腱板の強化や、肩関節の機能改善を目指します。
しかし、痛みが治まらない場合には、腱板に沈着した石灰を除去する手術が必要になることもあります。
ホノミ漢方における対策
漢方では「気(神経の働き)」「血(血行・ホルモン)」「水(水分代謝)」の3要素により健康が成り立っていると考えます。
そして、これら「気・血・水」が乱れることで、さまざまな身体の不調が起こるとされており、中でも痛みの症状は、この「気・血・水の乱れ」が大きく関わっていると考えられています。
急性的な痛みや炎症に対しては、消炎鎮痛剤による西洋医学的な治療も必要ですが、慢性的な痛みの緩和には、漢方治療を取り入れることで「気・血・水」のバランスを整え、痛みを感じにくい体質へと改善を目指すのも一法です。
ホノミ漢方には、この痛みの原因となる『気・血・水の乱れ』を整えながら、さまざまな病気で起こる“痛み”の症状を改善するお薬として、
「ロイルック錠」(錠剤タイプ)と「ロイルック」(カプセルタイプ)があります。
*肩の痛みの原因における割合
病院での治療
肩こり
肩こりに対する治療としては、運動療法、血行を促進する温熱療法、筋弛緩薬の内服、消炎鎮痛薬の内服や外用が行われます。
肩の痛み
次に、肩の痛みを起こす原因となる疾患に対する病院での治療についてご紹介します。
共通する基本的な治療法として、痛みや炎症の激しい急性期においては「消炎鎮痛薬」の内服や外用、「局所麻酔剤」「ステロイド剤」などの注射薬を用いて消炎鎮痛し、安静に努めます。
〇 五十肩
慢性期に入ると痛みは和らぐものの、肩の拘縮(可動域の制限)が出てくるため、消炎鎮痛薬を急性期より減らした量で服用し、痛みの出ない範囲で運動療法を開始します。
さらに、痛みがほとんどなくなる回復期に入ると、積極的に運動療法を行い、できる限り肩の拘縮が残らないようにします。
〇 腱板断裂
薬物療法で肩の痛みが落ち着いてくると、運動療法を開始して残っている腱板を鍛え、肩関節の機能改善を目指します。ただし、痛みが治まった場合でも、断裂した腱板が修復されたわけではないため、負荷のかけすぎには注意が必要です。
また、薬物療法の開始後3カ月を経過しても痛みが治まらない場合や、運動療法を行っても肩関節の機能が改善しない場合等には、腱板を修復する手術が検討されます。
〇 石灰沈着性肩関節周囲炎
石灰が沈着し始めた頃であれば、注射器で液状の石灰を吸引することもあります。このような治療や薬物療法で肩の痛みが落ち着いてくると、肩に負担をかけない運動療法により、石灰の沈着により痛んだ腱板の強化や、肩関節の機能改善を目指します。
しかし、痛みが治まらない場合には、腱板に沈着した石灰を除去する手術が必要になることもあります。
ホノミ漢方における対策
漢方では「気(神経の働き)」「血(血行・ホルモン)」「水(水分代謝)」の3要素により健康が成り立っていると考えます。
そして、これら「気・血・水」が乱れることで、さまざまな身体の不調が起こるとされており、中でも痛みの症状は、この「気・血・水の乱れ」が大きく関わっていると考えられています。
急性的な痛みや炎症に対しては、消炎鎮痛剤による西洋医学的な治療も必要ですが、慢性的な痛みの緩和には、漢方治療を取り入れることで「気・血・水」のバランスを整え、痛みを感じにくい体質へと改善を目指すのも一法です
ホノミ漢方には、この痛みの原因となる『気・血・水の乱れ』を整えながら、さまざまな病気で起こる“痛み”の症状を改善するお薬として、
「ロイルック錠」(錠剤タイプ)と「ロイルック」(カプセルタイプ)があります。
これらのお薬は、体質や病状を考えて正しく服用することが大切ですので、服用に際しては、ホノミ漢方のお薬をお取り扱いいただいている薬局・薬店の先生とよくご相談ください。
日常生活における注意
肩こりの予防・改善、また、痛みを感じやすい体質を治すために、お薬の服用と併せて、日常生活においても漢方の考えを活かした生活習慣の改善を行いましょう。
1)姿勢の改善とストレッチ
猫背などの悪い姿勢では、肩や首の筋肉に頭や腕の重みによる負担が集中してしまいます。背筋を伸ばし、軽く顎を引くことを心掛けましょう。
また、正しい姿勢であったとしても、同じ姿勢を長時間とり続けると、同じ箇所の筋肉が緊張し続けて負担となります。1時間に一度は、軽くストレッチを行うなど筋肉をほぐしましょう。
2)身体を温める
急性期の炎症を除いて、慢性的な痛みや肩こりに「冷え」は大敵です。
入浴はシャワーで済ませずに、38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくりつかりましょう。
また、夏場の冷房の効かせすぎや冷たい飲食物のとりすぎに注意するなど、身体を冷やさないことを心掛けましょう。
3)禁煙する
血行不良は肩こりの大敵ですが、上記の冷えの他、喫煙もニコチンによる血管収縮が起きるため、血行不良の原因となります。
肩こりに悩んでいる方は、ぜひタバコを控えましょう。
4)ストレスをためこまない
ストレスは自律神経を乱れさせ、筋肉の緊張を招く他、痛みを感じやすい体質の原因ともなります。
ストレスをゼロにすることは困難ですが、趣味の時間や適度な運動などにより、こまめにストレスの解消を図り、ためこまないようにしましょう。
5)身体をゆっくり休ませる
身体が疲れていると、痛みなどの症状を起こしやすくなります。疲労を回復し、自身の自然治癒力を湧かせるためにも、十分な睡眠をとることで身体をゆっくり休ませましょう。