アルコールは「百薬の長」とも言われ、適量なら健康に良いという一面を持っているのですが、大量に摂取すると肝臓をはじめ膵臓やその他体中の多くの臓器に悪影響を及ぼしてしまいます。
そこで今回は、アルコールの摂りすぎによって起こる病気の一つである、『アルコール性肝障害』についてお話しすることにしましょう。
アルコールと肝臓の関係
問題となるのは、大量のアルコールを長期間にわたって飲み続けた時です。肝細胞の変化が恒常的に続くと再生が追いつかなくなってしまい、細胞に炎症が起こったり、細胞が破壊されて代わりに線維の組織が増殖(線維化)したりすることで、肝臓の働きが衰えてくるようになります。
アルコール性肝障害とは?
今回のテーマであるアルコール性肝障害とは、アルコールの過剰摂取によって肝臓が障害されて、その働きが衰えてくる病気のことをいいます。アルコール性肝障害は下図に示したように、一般に「アルコール性脂肪肝」の状態から始まり、そのまま大量飲酒を続けていると「アルコール性肝炎」、「アルコール性肝線維症」へと進行し、最終的には「アルコール性肝硬変」になる危険性があります。
アルコール性脂肪肝 |
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肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態
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アルコール性肝硬変 |
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肝臓の線維化が進み肝臓全体が硬くなった状態
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このようなアルコール性肝障害を持つ病人は全国で250万人いるとされています。発症には個人差がありますが、飲酒量の目安でいいますと、日本酒換算で毎日3合を5年以上飲み続けている人はアルコール性脂肪肝になる可能性が極めて高く、さらには毎日5合を10年以上飲み続けている場合ではアルコール性肝硬変の危険性が高くなると言われています。
国民栄養調査(平成21年)によると、毎日習慣的にアルコールを飲んでいる人の割合は、30歳以上の男性で見てみると35.3%(女性では6.5%)、つまり3人に1人は毎日お酒を飲む習慣があるという結果でした。
習慣のように毎日多量のお酒を飲んでいるという方。あなたの肝臓は問題ないでしょうか?
現代医学での治療
禁酒」が第一であり最も重要です。アルコールの摂取をやめて肝臓を休ませてあげることで、脂肪の代謝が改善したり、炎症によって破壊された肝細胞が再生していきます。よって、アルコール性脂肪肝や軽度のアルコール性肝炎、アルコール性肝線維症であれば、禁酒を続けるだけで治ることもあります。
現代医学では、肝臓が悪い時には肝臓だけに注目して治療や対策が行われますが、漢方では身体全体を見て肝臓と関わりのある臓器の状態も考えた治療を行います。肝臓の働きが悪い状態が長く続いている場合、実は知らず知らずのうちに腎臓のほうにも負担がかかっていることがあるものです。そこで、漢方による肝・腎対策も併せて行うことが大切です。
ホノミ漢方では ~肝・腎要のお薬~
昔から大切なことを「肝腎」と呼ぶように、肝臓も腎臓も身体にとって非常に大切な臓器です。そして、この肝臓と腎臓は互いに助け合って働いており、実はとても関係の深い臓器なのです。
そして、腎臓の働きも悪くなってしまうと、今度は腎臓で排泄されなかった老廃物が肝臓へ回り、さらに肝臓にも負担がかかるという悪循環になります。
このように、肝臓と腎臓はどちらか一方が悪くなると、もう片方の臓器にも悪影響を与えてしまうので、肝臓の病気を治す時であっても、腎臓の働きも同時に高めておくことが大切なのです。
ジヨッキの特長
ジヨッキは肝臓と腎臓に働く生薬が両方とも配合された内容です。
- 肝臓の機能を整える生薬
柴胡(サイコ)・山梔子(サンシシ)・茵蔯蒿(インチンコウ)・決明子(ケツメイシ)- 腎臓の機能を整える生薬
白朮(ビャクジュツ)・茯苓(ブクリョウ)・沢瀉(タクシャ)・猪苓(チョレイ)・桂皮(ケイヒ)
生活習慣で気を付けること
アルコール性肝障害を改善するためには、前述の通り禁酒を中心として生活習慣を見直すことが大切です。また、現在は肝臓に問題がないという方であっても、お酒と上手に付き合っていくために日頃の生活の中で次のようなことに気をつけましょう。
1)お酒を控えましょう!
- 禁酒することが大原則となります。
- 現在は肝機能が正常であったとしても、普段から大量に飲酒する習慣のある方は、できるだけ飲酒量を減らして節酒することが大切です。
- 適量と言われる1日のアルコール量は、ビールに換算すると中瓶1本(500mL)、日本酒では1合(180mL)です。
- また、肝臓をいたわるためにも1週間に少なくとも2日はお酒を全く飲まない休肝日を設けましょう。これだけでも肝臓の機能はかなり回復すると言われています。
- お酒には食欲を増進させる働きがあるため、おつまみや揚げ物などの食べすぎでエネルギー摂取が過剰にならないように気を付けましょう。
- アルコールは体内のビタミンやミネラルを壊してしまうので、野菜や果物などを多めに摂ってこれらの栄養素を補給するようにしましょう。
- 余分なエネルギーを消費するために、適度に身体を動かすような軽い運動を心がけてください。